フ管音修士論文テーマ『保育現場における絵本環境に関する研究:絵本環境を構成する過程に着目して』楽大学の教育学科で学んでいた時に素敵な先生に出会い、自分も教員養成に携わりたいと思うようになりました。そのためにはまず現場を経験しようと考え、幼稚園に就職。働く中で「自分にはこれができます!」と自信を持って言える専門分野を持つことの大切さを感じ、育休期間に取得したのが「絵本専門士」の資格です。その後も視野を広げながら専門分野も深めたい気持ちが強くなり、大学院進学を決意。働きながら学ぶことが第一条件だったので、通信教育課程のある大学院の中から保育に定評があり、専門性の高い先生が多くいらっしゃる聖徳を選びました。子どもの発達や保育について改めて学び直すことはとても有意義です。現場を10年経験したことで、大学生時代よりも深く理解できます。先生方や職員の方々のサポートがきめ細かいため、通信制でも「人とのつながり」を感じられます。修士論文のテーマは『保育現場における絵本環境に関する研究:絵本環境を構成する過程に着目して』。今後は現場への聞き取り調査なども行い、保育現場で絵本が大切に扱われる文化をつくる一助になりたいです。そして将来的には保育者養成に携わるという学生時代の夢を実現させたいと思っています。修士論文テーマ『学習塾で子どもたちは何を身につけたか』修士論文テーマ『0〜2歳の授乳と食の困りごとの特徴と発達との関係 ―早期の支援のために、保護者と専門職の視点から―』ランチャイズの塾を5教室、経営しています。生徒は幼稚園児から中学3年生まで。学校生活や学習に困難を抱える子どもや、育児不安を抱えた保護者の相談に乗るため独学で勉強を重ね、幼稚園教諭と保育士も取得しました。子どもの発達に関する知識をさらに深めたいという思いに、塾を経営して20年の節目にこれまでの自分の仕事を振り返りたいという気持ちも加わり、聖徳に入学しました。幼児期の数と言葉の認知を学んで「そういうことか!」と子どもを見る目が変わったり、障害についての理解が深まったり。大学院で学んだことで、今まで以上に発達に考慮した指導ができるようになったと思います。また、聖徳で得た児童学の知識を教室公式のSNSで発信することで保護者に感謝されることも多く、学びが仕事に活かされていることを実感しています。修士論文も『学習塾で子どもたちは何を身につけたか』という、自身の仕事に根差したテーマにしました。学習塾を子どもの学びを支える場であると同時に、保護者への相談支援を通して地域に貢献する存在にしていきたいと思っています。そのために、心理職の資格取得にチャレンジすることも視野に入れ、より一層、研究に精進していきます。理栄養士として、保健センター、児童発達支援センター、保育所、病院等で長年勤務してきました。また、短期大学と専門学校において非常勤講師をしています。短期大学で保育士を目指す学生さんの授業を担当しているということもあり、保育士資格を取得しました。その勉強を通して、これまで子どもの発達と食機能の関係性を理解しないまま食支援をしてきたことに気づき、大学院で学び直したいと思い入学しました。研究のテーマを選んだ理由は、発達面での困りごとがある子どもの保護者の方は、2歳頃までに食の困りごとを抱えていることが多いのではないかと感じていたからです。その不安や心配事の解消のために、早期の適切な食支援の方法を見出したいと考えています。仕事をしながら、また年齢の衰えを感じながら勉強や研究を進めていく事は大変です。しかし、論文のご指導をいただく宮川三平先生、祓川摩有先生からは、いつも励ましと温かいお言葉をいただき、頑張ろうという気持ちにさせていただきます。先生方には大変感謝しております。今後は、大学院で学んだことにより、さらに管理栄養士として視野を広げ保護者の方々の気持ちに寄り添いながら食支援をしていきたいと思っています。塾経営者森野 美由紀さん(埼玉県)管理栄養士田中 友紀さん(滋賀県)保育教諭 西島 万祐さん(静岡県)08■児童心理学学びを塾経営に活かし、子どもと保護者、そして地域に貢献することが目標。■児童福祉・保健学管理栄養士としての視野を広げ、食支援をしていきたい。■児童文化学「絵本」という自身の専門分野を深めて将来は保育者養成に携わりたい。
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