入学案内 大学院 2024
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子どもはどのように成長発達するかを、4つの段階から考える。1.胎児期:細胞期を経て、胎芽期にどのように胎児は分化してゆくか。2.新生児期から幼児期早期まで(三つ子の魂百まで)(自律性の獲得)3.幼児期後期から学童まで(高次脳機能の発達)(積極性・自発性の獲得):思いやり、協調性、自発性などはどのようにして発達してゆくのか。4.学童期から思春期(生産性・勤勉性の獲得):子どもはいつから大人の世界に興味を抱くのか。児童が享受する文化は、さまざまな新しく生まれるメディアによって媒介されるものが多く、彼らの生み出す文化も、それらによって増幅され彩られる。メディアと児童文化の相互関連性とともに、過去から未来へと変容することを踏まえて、児童文化および児童文化財の今日的課題について考究する。保育表現における子どもの活動について、実践的な場での表現の目標・内容・方法・評価等に関して、理論的・実践的な研究を行うことで、演習を通して実践者としての感性を洗練させるとともに、表現のアイデア開発を行う。あわせて、保育の実践現場等における表現活動の状況について分析・考察等を行い、保育表現の理論や実践について経験的に把握することを目指す。教育現場での具体的な問題に即した教育心理学の知識や考え方を理解し、これに基づいて効果的な学習(保育)指導について考える。この視点から、まず、教育心理学の基本的な知識である学習と記憶のメカニズム、問題解決や知識の獲得について学習し、次いで、動機づけ、学習指導法、教科(知識)の構造化、指導技術、教師と子どもの関係や学級集団等について、授業や保育場面に当てはめて考える。児童福祉・保健学児童文化学児童文化学関連科目関連科目子どもの食事は、発育の為に必要な栄養素の摂取のみならず、基本的生活習慣の確立、社会性の獲得に基づく人間関係の養成など、成人とは異なる意義と役割りがあることを理解することが肝要である。まず基礎として、小児栄養学の基礎について学ぶ。ついで母乳栄養の利点、人工栄養の現状、離乳の意義と進め方、幼児の食行動の発達、子どもの間食の役割、学童・思春期の食生活の問題点、集団給食の役割りについて理解する。文化は、伝え受け継いでいく面と、創造し再生していく面とを併せもつ。乳幼児から児童のいわば“子ども時代の文化環境”について、音楽を機軸として捉え、その変化を様々な面から探求していく。具体的には、保育の場での実践を基に子どもの表現活動の持つ意味を探る事例研究と、「リズム」のもつ意味や「教育法」等の時代的変化をみる文献研究の双方を通して、豊かな音楽環境が子どもに与える影響について考察する。援助が必要な子ども達(いじめ・不登校など問題を抱える子ども、情緒的な問題を抱える子ども、発達障害のある子ども等)が、どのような問題を抱えているかを学習する。その子どもにどのような援助が必要なのかを具体的に考える。スクーリングは事例検討会の形式で行い、参加者は自身の体験例を通して、問題の捉え方、考え方、具体的な援助方法を学習することが本講の目標となる。※学校心理士受験時のケースレポートに対応。一人ひとりの子どもを対象とした心理教育的援助サービスの理論と実践の体系である「学校心理学」について、アセスメント、カウンセリング、コンサルテーション、コーディネーションに焦点をあてて、その方法について学ぶ。また、現代の子どもがもつ学校生活での問題とその援助について検討する。他の心理学領域と比較しながら特に学校で役立つ臨床心理学の特徴を理解する。次いで臨床心理学の理論、臨床心理学の方法、臨床心理学の対象を解説する。特に幼児・児童・生徒の問題にアプローチするためにはどのような臨床心理学的アセスメントがあり、どのように使用するかの理解を求める。最後に認知行動療法やプレイ・セラピーなど具体的治療法についても解説する。児童福祉・保健学児童文化学関連科目関連科目関連科目日本の子どもが直面している健康問題が何であるかを把握し、それぞれについてヘルスプロモーションの立場から「現状および問題点」と「課題および提案」を理解する。またそれを基に、自分自身の研究課題を考えることができるヘルスリテラシーの力を獲得する。まずは、保育における「子どもと表現活動の関わり」について発達過程に則して研究をしてもらう。次に、それを受けて内外の文献を基に表現の意義・内容・方法・評価などについて理論的な考察を行う。また、考察を単に理論的なものだけに終始させず、実践的な経験としても活かせるようにするために、保育の実践現場における表現活動について多様な手段を用いて考究する。特別支援教育の体制について学び、特別支援学校や小・中学校の特別支援学級および通常学級に在籍する発達障害のある児童・生徒に対する実態把握や支援体制について理解を深める。また、発達障害のある児童・生徒の障害特性を理解し、支援方法の基本を学び、学校現場における事例の支援を検討できる基礎を養う。学校という特有な場面で起きている心理的な問題について、学校カウンセリングの視点から理解を深める。学校における援助活動は問題を抱えた児童生徒ばかりではなく、在籍するすべての児童生徒の援助を視野にいれている。そのために、学校カウンセリングの基本的な考え方を学び、援助の目標、対応、プロセスについて検討していく。児童福祉・保健学児童文化学関連科目関連科目児童生理学特論児童文化学特論保育表現演習教育心理学特論学校カウンセリング演習将来学級や適応指導教室などで活かせるように,学校で役立つカウンセリングの4つの理論を学習する。スクーリングでは具体的な事例からロールプレイングを行い、体験を通して、学校カウンセリングに必要な様々な技法を学び、実際の面接で実践できるようにする。ロールプレイング演習を通して体験を行い,学校カウンセリングの事例を中心に,実践で使えるカウンセリング技法を学ぶ。児童栄養学特論児童音楽特論児童臨床教育学演習学校心理学特論臨床心理学特論児童保健学演習保育表現特講障害児心理学特論学校カウンセリング31

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