児童学研究科博士前期課程は、児童学に関する我が国最初の修士学位を授与する研究科として、多くの研究者と高度専門職業人を輩出してきました。 現代社会は、従来の保育・教育等に関わる大学院の対象・専門領域のみでは解決できない多様な課題を抱えています。例えば、保育・学校における校種間連携、社会教育における他職種間連携など、発達段階(乳児期・幼児期・児童期・青年期等)や専門領域(保育学、児童教育学、児童心理学、児童福祉・保健学、児童文化学)ごとに研究者を養成してきた従来の大学院研究科では対応が困難となってきました。 そこで、本研究科では、児童の発達の連続性、継続性を踏まえ、教育・発達領域における児童期の捉え方を拡げ、乳児から青年までを研究対象とすることによって、下記のような人材を養成し社会の発展に貢献します。1.従来の児童期に関する専門領域のみでは解決できない新たな課題についての研究能力を備えた研究者と、現実社会で実際に課題解決を図れる高度専門職業人(実践研究者)を養成します。2.児童に関する多様な課題に対応するため、従来の児童研究の枠組みと異なる「児童学」の立場から研究や実践を行うことができる人材を養成します。また、多様な視点から児童を捉える能力を養成するため、児童に関する多様な専門領域の体系的知識と課題解決能力を修得した人材を養成します。 上記の内容を具体化するために以下の教育目標を設定します。【教育目標】1.児童研究に携わる者としての要素となる倫理性、人間性、及び基礎となる研究能力を育成する。2.児童研究に携わる者としての要素となる思考力・活用力を育成する。3.児童学に関わる専門領域の体系的知識を活用して課題解決を図る研究能力と汎用力を育成する。4.児童学の研究者・高度専門職業人(実践研究者)として必要な総合的実践力を育成する。 上記1〜4の教育目標に基づき、以下のような学修成果を設定します。【学修成果】1.児童研究に携わる者として必要な倫理性と人間性を育成するなかで、児童に対する多様な価値を受容し、多角的視点で児童をとらえることができる。2.研究倫理を遵守して児童研究を進めることができる。3.自己を客観的に分析し論理的に思考を展開できる。4.児童について多角的に分析し、その視点に基づき多領域に活用できる。5.児童学のそれぞれの領域で修得した知識や技能を活用して汎用的に問題解決できる。6.児童学のそれぞれの領域で必要とされる知識をもち研究につなぐことができる。7.児童学の研究者・高度専門職業人(実践研究者)として自立して新しい課題を解決できる。8.児童学の研究者・高度専門職業人(実践研究者)として協働して新しい課題を解決できる。 以上のような学修成果を期待し編成された教育課程を履修し、修了した人に修士(児童学)の学位を授与します。童発達学特論(I)」において児童心理学領域の研究内容の理解と基本概念を修得します。2.「研究力科目」では、例えば「児童学研究法特論(I)(Ⅱ)」において児童学の最先端の研究を理解し、それを踏まえた最新の研究を進める能力を修得します。3.「汎用力科目」では、例えば「児童発達評価演習」において児童心理学領域で修得した知識や技能を活用して児童発達の評価ができる能力を修得します。 児童学研究科博士前期課程は、児童学の研究に携わる者としての倫理性、思考力、及び研究能力を備えた人を求めています。具体的には以下のような入学者を求めています。1.児童に対する広く深い関心をもち、理解したいという意欲をもっている人。2.児童に関する問題に取り組む積極性と専門性を身につけようとする強い意志をもっている人。3.児童学研究を推進する上で必要な追究心や社会性を備えている人。 以上の観点から書類審査、学力試験(小論文)、口述試験を通して判断します。 児童学研究科博士後期課程は、児童学に関する我が国最初の博士学位を授与する研究科として、多くの研究者と高度専門職業人を輩出してきました。 現代社会は、従来の保育・教育等に関わる大学院の対象・専門領域のみでは解決できない多様な課題を抱えています。例えば、保育・学校における校種間連携、社会教育における他職種間連携など、発達段階(乳児期・幼児期・児童期・青年期等)や研究領域(児童教育学、児童発達学、保育学等)ごとに研究者を養成してきた従来の大学院研究科では対応が困難となってきました。 そこで、本研究科では、児童の発達の連続性、継続性を踏まえ、教育・発達領域における児童期の捉え方を拡げ、乳児から青年までを研究対象とすることによって、下記のような人材を養成し、社会の発展に貢献します。1.児童学分野において、自立した活動を行うのに必要な深い知識・理解と分析力を備えた研究者と高度専門職業人(実践研究者)を養成します。2.児童学に関する新しい課題を解決できる優れた研究能力を有し、現在の研究水準を超える研究成果を生み出すことのできる人材を養成します。 上記の内容を具体化するために、以下の教育目標を設定します。【教育目標】1.児童研究に携わる者としての要素となる倫理性・人間性を基盤として、新たな課題に取り組む力を育成する。2.児童研究に必要な深い知識・理解と分析力により新たな課題を解決する力を育成する。3.課題解決の結果を、優れた研究成果として学術論文で公表する力を育成する。4.研究成果を現実社会で実践し、検証する力を育成する。 上記1〜4の教育目標に基づき、以下のような学修成果を設定します。【学修成果】1.児童研究に携わる者として必要な倫理性、人間性を基盤として、児童に対する多様な価値を受容し、多角的視点で児童をとらえた課題設定ができる。2.研究倫理を遵守して児童研究を進めることができる。3.既存の児童研究の成果を客観的・多角的に分析することができる。4.既存の研究の課題を踏まえ、新たな課題とその解決方法を示すことができる。5.新たな課題を、深い知識・理解と分析力により解決することができる。6.研究成果を学会で発表し、学術雑誌に掲載することができる。7.研究成果を現実社会において実践し、検証するとともに、新たな課題を設定できる。 以上のような学修成果を期待し編成された教育課程を履修し、修了した人に博士(児童学)の学位を授与します。 児童学研究科博士後期課程の教育目標に基づいた学修成果を達成するために、以下の点を重視した教育課程を編成・実施します。【教育課程編成の方針】 児童学領域の深い知識・深い理解と分析力を修得するとともに、児童学を研究するための心構えと方法を修得します。具体的には八つの特殊研究(児童教育学、児童発達学、保育学、児童保健学、児童福祉学、児童文化学、保育マネジメント、教科内容学)のうち二つ以上を履修することにより、それぞれの研究に必要な深い知識・理解と分析力を修得します。【教育課程実施の方針】1.児童学領域の分析方法を理解し、新しい課題の解決ができるよう指導を行います。具体的には、博士後期課程担当教員のもとで指導を行います。その成果をもとに、児童学研究所紀要や児童学関連学会での発表と学術雑誌への投稿・掲載を行いながら、中間発表、最終発表会を経て、博士論文を作成します。2.高度専門職業人の博士論文作成にあたっては、研究成果を現実の社会において実践し、検証できるよう指導を行います。 児童学研究科博士後期課程は、児童学の研究に携わる者としての倫理性、思考力、及び研究能力を備えた人を求めています。具体的には以下のような入学者を求めています。1.博士前期課程(修士課程)において児童学に関する研究主題をもっている人。2.児童に関する問題に取り組む積極性と専門性を身につけようとする意欲と資質を備えている人。3.児童学研究を推進する上で必要な追究心や社会性を備えている人。 以上の観点から学力試験(外国語、基礎科目、専門科目)、口述試験を通して判断します。学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)教育課程編成・実施の方針(カリキュラム・ポリシー) 児童学研究科博士前期課程の教育目標に基づいた学修成果を達成するために以下の点を重視した教育課程を編成・実施します。【教育課程編成の方針】1.児童学の基礎を広く学ぶとともに、児童学を研究するための心構えと方法を学ぶための「研究基礎力科目」を設置します。2.児童学の知識や技能を身につけるために用いる思考力、活用力、汎用力を深めるための「研究力科目」を設置します。3.児童学の知識や技能を活用して課題を解決できるようにするための「汎用力科目」を設置します。【教育課程実施の方針】1.「研究基礎力科目」では、例えば「基礎論」において児童学5領域(保育学、児童教育学、児童心理学、児童福祉・保健学、児童文化学)の概念や研究法の基礎を修得します。また「児入学者受け入れの方針(アドミッション・ポリシー)学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)教育課程編成・実施の方針(カリキュラム・ポリシー)入学者受け入れの方針(アドミッション・ポリシー)18児童学研究科 博士前期課程 通信教育課程児童学研究科 博士後期課程 通信教育課程
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