社会福祉士と精神保健福祉士の国家試験の受験資格を取得するための科目を担当。スポーツや芸術活動が精神障がい者にもたらす効果の研究が専門。近年は依存症や依存症者に対する偏見除去や知識の普及啓発活動のあり方についても研究している。久米 聖徳では国家試験対策講座を開講していますが、そこにプラスして福祉の現場や世の中のリアルを知ることの大切さも教えています。精神障がい者の方と会って話を聞くことで、どんな問題を抱え、何に苦しんでいるかを知る。そうした経験がソーシャルワーカーとしての視野を広げ、国家試験の論述対策にもなると考えています。横井 そうですね。社会福祉士も精神保健福祉士も国家試験で事例問題が多く出題されます。事例を読んで、どれだけイマジネーションを働かせられるか。そうした応用力も国家試験では重要なんです。試験範囲の科目が相互に関連した問題もあり、総合的な力が求められるんですよね。テキストでの学習では点だった知識を、スクーリングで仲間と学ぶことで線や面にしていく。他の学生の意見や教員のリアルな経験談によって、理解が深まったという学生も多いですね。小林 教員採用試験も対応力や総合力が求められますが、受験する都道府県によって試験科目や出題傾向が異なるという点が複雑ですね。例えば、千葉県の場合だと一次試験から集団討論があります。聖徳では希望の都道府県に合わせた指導を行っています。養護教諭は受験の倍率が高いのですが、通信生も毎年合格を勝ち取っています。今、社会で求められている「福祉」を学ぶ意義久米 精神障がいはいつ誰がなってもお担当科目は、「学校救急看護」「実習事前・事後指導」「教職実践演習」。36年にわたる養護教諭経験を活かした授業に取り組む。専門とする研究領域は、養護教諭の職務。「養護」についての追究に注力し、職務の充実に貢献する活動を展開している。かしくないもの。自分ごとに引き付けて学べることも多いんです。また、聖徳には実務経験のある教員はもちろん、育児や介護を経験している教員もいます。聖徳での学びは、価値観、人生観、自分の生き方も含めて考える時間が持てる機会です。自分のペースを守りながら学べる通信制の聖徳で、福祉の専門職を目指してください。小林 養護教諭を社会福祉学科で養成する大学は珍しいんです。子どもたちの課題が多様化する中、多様な職種と連携しないと養護教諭の職務は進まない状況です。そうした意味では、社会福祉を専門とする教員の指導が受けられることは、社会のニーズに合っている学び方だと思いますよ。横井 社会福祉士や精神保健福祉士など福祉の国家資格は、世の中で求められています。必要とされているというやりがいを感じながら全国どこでも活躍できます。聖徳は実務に就いていた教員が多く、経験をベースにした指導を展開しています。資格取得後のキャリアイメージを得られることも聖徳ならではの魅力です。心理・福祉学部 社会福祉学科 教授小林 芳枝先生きっと現場で役立つ力となるはずです。小林 養護教諭も対応力が重要です。子どもたちの命を守ることが養護教諭の使命ですが、学校で使える薬品は限られているし、検査もできません。その中で緊急度を判断し、医療機関にどうつなげるかを考えなくてはいけないんです。教科書の知識に加え、食物アレルギーへの対応、けがの処置など、学校現場では実際にどう対応しているかを具体的に伝え、実践力や対応力を養えるようにしています。高い合格率につながる「総合力」のサポート心理・福祉学部社会福祉学科 講師久米 知代先生福祉の現場や世の中のリアルを知ること。それが引き出しを増やし福祉職としての強みとなる。子どもの命を守り、育てることが養護教諭の使命。福祉領域で学ぶことで、時代が求める力が身につく。06現場の実務はもちろん、リスキルを実現した教員も。リアルな経験に基づいた指導で対応力と実践力を修得しキャリアをイメージしながら学べるのが強み。
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